嚥下体操で誤嚥を予防2023.12.01 | |
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楽しめた紅葉の葉も散り始め、新しい年もそこまで来ています。 また、お正月(気が早いですが)は特別な御馳走をいただくのは楽しみですよね。 食に対する気持ちには個人差がありますが、味わうことや楽しみは凡そ共通ではないかと思います。特に高齢者の食事では安全にとの要素が加わりますので、当苑で食前に(誤嚥による肺炎予防のために)行っている口腔・嚥下体操を紹介したいと思います。 嚥下体操として ・深呼吸(鼻からお腹が膨らむほど吸って口からゆっくり吐きお腹をへこます)。 ・首を回したり、横に曲げたり、肩の上げ下げや両手を挙げての背伸びをする。 ・顔の唾液腺の位置を意識してのマッサージやほっぺを膨らませたりすぼめたり、舌を 前後左右に動かしたりと小面積でもすることは盛沢山あります。 口腔体操としてもパタカラ(舌の位置の運動なのです。)と大きく言うなどしていま す。 食事だけでも体のいろいろな筋肉を使いますので、意識して日常生活を大事にして体調を整え、むせず、誤嚥しないようにしましょう。 |
医務室より2023.10.01 | |
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〇ワクチン接種のお知らせ 11月にインフルエンザとコロナワクチン接種を予定しています。 〇皮膚バリア機能低下によるスキンテア(皮膚裂傷)の予防について 暑すぎた夏も急に去り過ごしやすい季節になりました。これから空気が乾燥してくる と皮膚にトラブルが起き易くなり、ドライスキンや皮膚が薄くなり、摩擦や打撲への抵 抗力が低下してあざやむくみ、水泡、白くカサカサするなど、皮膚裂傷が起きやすい状 態になります。 全身の要因としては加齢、治療→長期ステロイドや抗凝固薬の服用。屋外作業等の日 光ばくろ等があり、行動の要因としては痙攣、不随運動、不穏行動や物にぶつかる等が あります。更衣や移動、入浴介助時等ケア時の摩擦やずれなどもあります。 ケアのポイントとして、わずかな刺激でも痒みやダメージを受けやすいので、栄養、 水分管理や、安全で乾燥しない室内環境、電気毛布使用時の温度や時間を考慮しましょ う。入浴は低刺激性の石鹸やタオル湯温、時間、皮脂を落としすぎないようにして洗う 力の調整をし、入浴後は保湿剤を皮膚を引っ張らないようにつけ、塗り直す時は塗り重 ねるのではなくいったん保湿剤を除去して新たにつけましょう。 |
酷暑と基礎疾患2023.08.01 | |
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気候変動といわれて久しく、昼夜厳しい暑さが続いています。 7月は日本の観測史上最も平均気温が高かったそうですが、心配なのは自然環境の悪化が心身の健康に影響を及ぼすことですよね。 4月には気候変動適応法が改正し、熱中症対策実行計画も策定されました。 皆さんも暑さ対策としてすだれ、布や植物のカーテンで断熱をよくしたり、エアコンや涼しい場所への避難等、それぞれ工夫していると思います。 起こりやすいのが熱中症で、一番の対策は十分な飲水と温度管理です。 年齢を重ねると皮膚の温度センサーの感度や体温調整力も低下して暑さを感じにくくなったりしますので、桧原苑でもご利用者には飲水や室温、衣類に注意をはらっています。 熱中症はめまいや頭痛、こむら返りが起きますが、症状が進むと筋肉もしびれてうまく呑み込めなくなったりもしますので、長期的には筋肉もつけると体内に水分を蓄えやすく熱中症になりにくいと言われています。 ここで注意をするのは熱中症と梗塞の症状が似ていることや、コロナ感染も増加していることから、あながち複合しているのかもしれません。また、既往症状がある方は暑さが心臓や呼吸器などの基礎疾患に影響しない為にも、熱ストレスを少なくするように心掛けましょう。 |